どう選んだらいいの? | 比較 | 国内と海外キッチンのデザイン |デザインキッチンリフォームのススメ
こんにちは、デザインキッチンTOKYOのイシハラです。
今回は、最終的に
国内キッチンでも "海外キッチンのように" お洒落にリフォームできる " ポイント"
について解説してゆこうと思います。
*
「海外のようなお洒落なキッチンリフォームがしたい!
けれども時間もコストにも余裕がない。」
そんな方にむけて、まず、
国内のメーカーキッチンと海外のキッチンのデザインの比較
も合わせて紹介致します。
キッチンに興味のある方なら、既にいろいろなキッチンを
店頭やネットでみてきていると思いますが、
皆さんはどうでしょう、
おしゃれなキッチンは見つかりましたか??
海外のキッチンってとっても美しく写りますよね。
羨ましい、真似してみたい…当然ですよね。
では、どう選んだらいいの?
そんな人のために、国産キッチンと海外キッチンのデザインの違いについて少しお話ししたいと思います。
●国産キッチンと海外キッチンのデザインの違い
結論:海外キッチンでしかできないこと、というニュアンスはかなり”狭義"であります。
つまり、大体のことは国産システムキッチン(クリナップやリクシル)でもできるし、国産オーダーキッチン(クチーナやキッチンハウス)で叶えることができます。作ればいいわけですから。
一方で、取り扱いが少ない、という意味で言えば、eggersmannやkey、ジーマティックやアルミルモなどのドイツやイタリアのキッチンメーカーにしかない独自の仕上がりがあります。
表面材ー天然石の扉や無垢真鍮、ガラスの扉ーや取手の選択肢など、細かい選択肢の違いはそれら海外キッチン独特の「キッチン観」によるところが大きいでしょう。
●具体的な海外キッチンのデザインの違い
その会社でしか手に入らないデザインの特徴
海外のキッチンだけでしかできないことは限られるという話は前述しましたが、ここではドイツやイタリアのキッチンでしかできないことについて、各メーカーをピックアップして紹介してみたいと思います。
*紹介するのはあくまで各社の特に特徴となるデザインです。他にも選べるデザインはたくさんありますので、紹介できない旨ご容赦ください。
アルミルモ(ドイツ)*取り扱いエリア関東
クラシカルな扉に合わせたモダンなハンドルの意匠
ジーマティック(ドイツ)*取り扱いエリア関東
ステンレスの独特なかまち扉
照明を組み込んだキャビネット
(新製品)セラミック自体を扉に組み込める
エガーツマン(ドイツ)*取り扱いエリア関西
天然石を扉に使用できるほどの強靭さ
真鍮の扉などの独特のデザイン
KEY(イタリア)*取り扱いエリア関西
トレンドを常に取り入れる扉柄
●価格の差 / 国産と海外キッチンの導入コストの比較
ただし、大きな違いとして国産キッチンとはコスト感がかなり異なってきます。
ここでは、仮に「ペニンシュラ+背面収納」の金額で見てみましょう。*参考
国産キッチンの上代
●システムキッチンの場合 ~ 350万円
●オーダーキッチンの場合 350 ~ 700万円
海外キッチンの上代
●アルミルモの場合 ~ 1500万円
●ジーマティックの場合 平均単価2500万円 前後
このように海外キッチンは国産キッチンと比べてかなり価格に開きがあるので事前に注意しましょう。
●キッチンへのこだわりの違い
海外キッチンは物としての美しさを重視する
海外キッチンをみたときに、またそれらを選ぶときに、「使いやすいから選ぼう」「角が取れていて安全だから選ぼう」という話はあまり聞いたことがありません。
それらを好むような方はまず、というより徹底徹尾「デザインが美しい」ということへの意識に尽きます。
日本のキッチンは使い勝手と収納へのこだわりを重視する
●日本のキッチンって、実は「機能の塊(かたまり)」です。
「機能の塊」ってなんぞや?って思われる方も多いと思いますが、日本のキッチンはそのコンパクトな住宅事情や、二世帯であれば親世帯なども利用するといった、非常に複合的なニーズ、そして世界でもトップクラスの家の中の「収納物が多い」国民への回答として、海外のどのようなキッチンにも採用されていないような、収納量と機能性がふんだんに盛り込まれています。
日本のキッチンのそれら特徴を簡単に説明した記事もありますのでご興味があればそちらを読んでみてください。
●どうしたら国内キッチンでも海外キッチンのようにお洒落にリフォームできるか?
海外のキッチンって、
そもそもがとても広いお家だったり、見栄えのするようなキッチンだっりすることが多いかと思います。
ここで私は
- どうしたら国内キッチンでも海外キッチンのようにお洒落にリフォームできるか?
- なぜ海外キッチンはお洒落に見えるか?
について考えてみました。
1. 壁に向かって作る海外のキッチンのほうがおしゃれに見える
以下の画像を比べると、まずレイアウトが違うのかもしれません。
狭小さゆえの、対面レイアウト日本キッチン
今の日本だと、壁づけI型のほかだと対面のこのような形式がものすごく多いですよね。
↓国内キッチンの私どもでの施工事例。クリナップラクエラ(カラー:シンシア_トーンチャコール)。
国内キッチンが割と狭い日本の住宅に合わせてレイアウトされる場合、どうしてもキュっと機能をまとめる必要がでてきます。
そのため、海外のように「背面にシンクや調理の機能」+「独立したカウンター(配膳カウンター)」、というレイアウトは国内のお客様では、数少ないと経験上感じます。
↓海外のレイアウト例。このように壁に機能と収納を"壁側"にまとめるとかなり海外っぽくなります。
空間も日本の住宅よりも広く使ってます。
日本の住宅では、リビングに向いて(テレビを見たり、お子さんを見ながら)調理されることを好むので、あまり壁をむいて調理するということを選択しないと経験上感じます。
海外は、広いのはもちろん、壁を向いて調理し、真ん中のテーブル(カウンター)で一緒に食事する、ってのが景色としてイメージしやすいのではないでしょうか。
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脱線ですが「食事 映画シーン」でなんとなく調べると、たくさんシーンが出てきますね。。
食事のシーンていうのは個人的に好きです、シンプルで、日常にあり、奥深い。
だからこそ、リフォームなどのプランニングに私は従事しています。
すみません、脱線しました。
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↓アドヴァン のシリーズ:BONATE Bella / ボナーテ ベラ(イタリア輸入キッチン)。これはアイランドタイプにして、シンクとコンロをカウンター側に持ってきています。
アイランドキッチンなので左右を導線として空けていますが、正直このレイアウトを選択できるようなお宅は稀です。
広さの制限から都心の一等地のマンションであっても、このようなレイアウトが優雅にできるのは本当に限られたお客様と言えるでしょう。
2. モールディング(かまち造り)になると、より海外っぽくなる。
やはりキッチンという文化自体が西洋のものなので、その流れ、伝統を感じ取れるようなポイントで言うと、框(かまち)造りはデザイン的にかなり西洋っぽく見栄えします。
国内キッチンでも以下のように框造りは各メーカー用意がありますが、それぞれに若干テイストを変えています。(よりクラシカルなデザインであったり、モダンであったり)。
↑このキッチンは国内のキッチンです。それもオーダーキッチンではなく既製品のキッチンです。国内キッチンでもこのようなデザインは実現できます。
3. 実は背面収納がおしゃれなデザインの鍵
おしゃれで海外のようなキッチンと、何か垢抜けないキッチン(もしくはそのコーディネートが問題なだけかもしれませんが)の
最大の違いの一つは、私は実は「背面収納」なんではないかと思います。
そんなに一般的には指摘されていないようですが、たくさんの事例を見てきて、私が導き出した結論の一つでもあります。
どんなに素敵なキッチンを作っても、背面収納がダメだとすべて台無しにしてしまう。
これが実は重要ではないかと思います。
↑こちらは"国内"のセミオーダーキッチンメーカーのものになります。手前のアイランドはシンプルなブラックですが、背面収納にインパクトを持たせることで、グッとおしゃれになっていることに改めて気づかされます。
まとめ
予算に合わせて、国産のシステムキッチンやオーダーキッチンで夢を叶えるのか
それとも
海外キッチンのデザインに惚れ込んで、納期や費用に注意しながらアプローチするのか。
海外キッチンはオーダーしようとすると6ヶ月以上かかったり、当然お値段も張ってきますが、