比較 | 国内と海外キッチンのデザイン |国内キッチンリフォームのススメ
こんにちは、デザインキッチンTOKYOのイシハラです。
今回は、国内のメーカーキッチンと海外のキッチンのデザインの比較をして行こうと思います。
「海外のようなお洒落なキッチンリフォームがしたい!けれども時間もコストにも余裕がない。」
そんな方にむけて、国内キッチンでも海外キッチンのようにお洒落にリフォームできるポイントを紹介致します。

●どっちの方がおしゃれ?
キッチンに興味のある方なら、既にいろいろなキッチンを店頭やネットでみてきていると思いますが、皆さんはどう思われますか?
海外のキッチンはとても美しく写りますよね。そもそもがとても広いお家だったり、ネットに乗っている以上見栄えのするようなキッチンだっりすることが多いかと思います。
なぜ海外キッチンはお洒落に見える?
1)壁に向かって作る海外と、対面が主流の日本国内
以下の画像を比べると、まずレイアウトが違うのかもしれません。
↓国内クリナップラクエラのキッチン(カラー:シンシア_トーンチャコール)。今の日本だと、壁づけI型のほかだと対面のこのような形式が多い。

国内キッチンが割と狭い日本の住宅に合わせてレイアウトされる場合、どうしてもキュっと機能をまとめる必要がでてきます。そのため、海外のように背面に機能+カウンター、というレイアウトは国内のお客様では、数少ないと経験上感じます。
↓海外のレイアウト例。このように壁に機能と収納をまとめるとかなり海外っぽくなります。空間も日本の住宅よりも広く使ってます。日本のお客様の多くは、リビングに向いて(テレビを見たり、お子さんを見ながら)調理されるので、あまり壁をむいて調理するということを選択しないと経験上感じます。

↓アドヴァン のシリーズ:BONATE Bella / ボナーテ ベラ。これはアイランドタイプにして、シンクとコンロをカウンター側に持ってきています。アイランドキッチンなので左右を導線として空けていますが、正直このレイアウトを選択できるようなお宅は稀です。広さの制限から都心の一等地のマンションであっても、このようなレイアウトが優雅にできるのは本当に限られたお客様と言えるでしょう。

2)モールディング(かまち造り)になると、より海外っぽくなる。
やはりキッチンという文化自体が西洋のものなので、その流れ、伝統を感じ取れるようなポイントで言うと、框(かまち)造りはデザイン的にかなり西洋っぽく見栄えします。
国内キッチンでも以下のように框造りは各メーカー用意がありますが、それぞれに若干テイストを変えています。(よりクラシカルなデザインであったり、モダンであったり)。

↑このキッチンは国内のキッチンです。それもオーダーキッチンではなく既製品のキッチンです。国内キッチンでもこのようなデザインは実現できます。
3)実は背面収納がおしゃれなデザインの鍵
おしゃれで海外のようなキッチンと、何か垢抜けないキッチン(もしくはそのコーディネートが問題なだけかもしれませんが)の最大の違いの一つは、私は実は「背面収納」なんではないかと思います。
そんなに一般的には指摘されていないようですが、たくさんの事例を見てきて、私が導き出した結論の一つでもあります。
どんなに素敵なキッチンを作っても、背面収納がダメだとすべて台無しにしてしまう。これが実は重要ではないかと思います。

↑こちらは"国内"のセミオーダーキッチンメーカーのものになります。手前のアイランドはシンプルなブラックですが、背面収納にインパクトを持たせることで、グッとおしゃれになっていることに改めて気づかされます。
海外キッチンは物としての美しさを重視する
海外キッチンをみたときに、またそれらを選ぶときに、「使いやすいから選ぼう」「角が取れていて安全だから選ぼう」という話はあまり聞いたことがありません。
それらを好むような方はまず、というより徹底徹尾「デザインが美しい」ということへの意識に尽きます。
日本のキッチンは使い勝手と収納へのこだわりが半端ない
●日本のキッチンって、実は「機能の塊(かたまり)」です。
「機能の塊」ってなんぞや?って思われる方も多いと思いますが、日本のキッチンはそのコンパクトな住宅事情や、二世帯であれば親世帯なども利用するといった、非常に複合的なニーズ、そして世界でもトップクラスの家の中の「収納物が多い」国民への回答として、海外のどのようなキッチンにも採用されていないような、収納量と機能性がふんだんに盛り込まれています。
日本のキッチンのそれら特徴を簡単に説明した記事もありますのでご興味があればそちらを読んでみてください。
いかがでしょうか
海外キッチンはオーダーしようとすると4ヶ月以上かかったり、当然お値段も張ってきますが、国内メーカーキッチンも正しく理解して、そのメーカーの得意不得意としている点を踏まえながら、デザインコーディネートしてゆくことで、おしゃれなキッチンリフォームを実現することが可能です。
国内メーカーキッチンは海外にはない使い勝手と収納量、そしてサポートがありますので、ぜひいろいろ楽しみながら検討されてみてはいかがでしょう◎
参考になれば幸いです。
ーデザインキッチンTOKYO代表 石原