どれを選んだらいい??2024年最新/おすすめの国内システムキッチン比較

こんにちは、デザインキッチン東京のイシハラです。
今回は、国内で取り扱われている主要大手のシステムキッチンメーカーの紹介とそれぞれの特徴を紹介してゆきます。
クリナップやリクシルなど、おそらくコマーシャルなどで一度は聞いたことのあるシステムキッチンのメーカーかと思いますが、各会社のセールスポイントやデザインの違いをここでもう一度おさらいしてみましょう。
主要国内システムキッチンメーカーリスト
国内では主に以下のメーカーキッチンが存在します。
- LIXIL / リクシル(旧サンウェーブ)
- Panasonic /パナソニック
- Creanup / クリナップ
- toclas / トクラス(旧ヤマハ)
- TOTO
- タカラスタンダード など
今回はこれらのキッチンの特徴をさらっと比較してゆきたいと思います。
デザインについては他の項目で語るため、極力これらメーカーを並列に並べたときの、"各社の売り"ということにフォーカスして書いて行こうと思います。
1. リクシルのシステムキッチン
2019年の情報では、住宅設備建材メーカーの売り上げ上位はパナソニックとLIXILの2強とのことですが、そのうちリクシルは元々がサンウェーブというキッチンの会社を併合したため、かなりキッチンの開発についてはこだわりのある作りとなっています。
●リクシルのキッチンは"収納"と"使い勝手"が

他社と比べて、特に抜きん出て評価できるのが、”収納"に対する考え方です。

斜めに開く「らくパッと収納」は、永く使ううえで、また毎日使うということから「如何に少ない力で」「小さな動作で」家事ができるかということについて考え尽くされています。

また、スライドストッカーについては、引き出しを軽く押すと手前に倒れる収納がついており、調理中手を汚さずに道具を取り出せるように工夫がされています。
リクシルのこれら機種のコンセプトとして、どうやら「道具を立てて収納する」といったことが衛生・機能性・人間工学的にポイントになっているようです。
●天板の厚さも改善されスリムタイプが選択可能に!
2024.4月のモデルチェンジによってワークトップにスリムなものが採用されました。

セラミックトップで見つけがスリムに。

そのほか、選べる扉柄が追加になったり、取っ手なしのデザインが選べたりと、システムキッチンメーカーの中でもますますモダンに、「システムキッチンの巨頭」としてとても選びやすくおしゃれに進化しました。
金属塗装調のデザインも追加され、さらにモダンになったリクシル(リシェル)はとても魅力的です。

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2.パナソニックのシステムキッチン
●パナソニックキッチンの売りは美しい天板と背面収納、そしてレイアウトの選択肢の豊富さ


天板がパナソニックにだけしかない硬度9Hの透明感の高い人造大理石を採用。天然の雲母を配合した天然石のキラメキは他社にはない美しさを演出しています。

見ての通り、背面収納も非常にすっきり、家具のように納まり、さすが2020年にモデルが追加されただけあってモダンヨーロピアンな印象を受けます。(画像は背面の電子レンジなどが見えてますが、これ、両サイドにスモークガラスの扉が入っており、使用しない時は扉を閉めて隠しておけるといった仕様になっています)。
●惜しい点:グレードの選定に注意
上記のようなキッチンはいづれもパナソニックの中でも最上位グレードに位置しているので、他社の最上位グレードと比べても結構なお値段になってきます。
扉もおしゃれなんですが、かまち扉など下位のグレードだとシート張りだったりと選定時に耐久性の面で少し気にした方がいいかもしれませんね。
3.クリナップのシステムキッチン
●エントリーモデルから選択できるデザイン「扉柄」と上位機種のステンレス天板
クリナップのキッチンはエントリークラスのキッチンであっても上の2つのメーカーにはないインパクトのある「扉柄」が選択できるのが特徴です。


標準的なホワイト、ブラックがあり、また一方で、木目や石目柄に特徴を持たせているようです。
エントリーモデルからこのような色が選べるのはクリナップだけですので、費用を抑えて見栄えを出したい、という場合には良い選択肢かもしれませんね。
●手動吊り戸収納が選べるのも特徴
壁づけの場合に「手動で」下ろすことのできる目隠し収納があるのもこのメーカーの特徴です。

●最上位グレード「セントロ」はさすがにカッコいい…が。

↑カタログ表紙。見ての通り、デザインへの強いこだわりが感じ取れます。



デザインもとってなしのデザインが選べたり美しいものになっています。
●ただし値段と仕様に注意
モダンで美しいキッチンですが、選ぶ仕様によってアイランド+背面収納でおおよそ400万円後半から1000万円くらいの価格差が出ます。
先の説明した取手なし(ハンドルレス)のモデルも自動開閉機構採用時のみ選択が可能となっているので、採用検討には
追記:クリナップと共同開発した「valcucine JP」であれば、自動機構関係なく取手なしのモダンキッチンが400万円から検討できますのでこちらも参考にされてもいいかもしれません。
●参考:セントロのエントリーモデル
セントロでも、壁づけのエントリーモデルは100~120万円前後からの設定があり、美しいステンレストップとすっきりとした収納が採用できるのが魅力です。

ステンレスの一体感のある作業天板や

ヘアラインやバイブレーションまで選べるステンレスワークトップが選べるのが

●クリナップ、イタリアのキッチンブランド・バルクッチーネ社の日本での取り扱いの独占取引契約「valcucine JP」

クリナップはイタリアのキッチン会社バルクッチーネ社と提携し、日本に合わせて開発した「Valcucine JP」というブランドも展開しています。40色以上の中から扉色が選べ、(手動)ハンドルレスのすっきりとしたデザインが特徴のモダンキッチンとなっています。
4.トクラスのシステムキッチン
●シンプルながらもトータルバランスの良いブランドというイメージ
トクラスも近年(2018年あたりから)非常に海外のキッチンを意識したデザインになっており、木目の美しい家具のような扉柄や薄いカウンターなど、デザインにこだわりを感じられます。

●扉柄の魅力
オーソドックスな柄ながら、コーディネート次第でモダンな印象を演出することが可能です。


標準的な木目はもとより、穏やかなグレイッシュのカラーバリエーションが魅力の「リュッケファーブ」シリーズや塗装のかまち扉など、システムキッチンでオーダーキッチンのような上質な色柄が選べることも魅力です。

●人造大理石の種類と自由度が魅力

人造大理石は角度をつけた加工やシンクとの(継ぎ目ない)シームレスな加工が可能なので、自由度と清掃性に優れる素材です。
セラミックの欠点を補う一方で表情はセラミックワークトップの表情を採用したテノール天板やその多数種のカラーの人造大理石が選べるのはトクラスならではの魅力です。