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どちらを選ぶ?日本のキッチンと比べたときに | 海外キッチン選定時のポイント | 2020更新

選び方 ~ 希望予算で理想のキッチンリフォームを叶えるために

2024年2月22日

日本のキッチンと比べたときに海外キッチンを選ぶポイント

こんにちは、デザインキッチン東京のイシハラです。

前回は「国内キッチン」について紹介しましたが、今回は「海外キッチン」についてご案内してゆこうと思います。

海外キッチンのメリット・デメリット

「海外キッチン」はデザインがすっきりしていてとても素敵です。日本の機能重視のキッチンにはない、割り切ったデザインの潔さがあります。

しかし一方で、納期がかかったり、高額であったりと最初に理解しておきたい点がいくつかあります。

「自分には国内キッチンが向いているのか、それとも時間をかけて海外キッチンを導入するのか」

これからお話をする「いくつかの観点」から総合的に判断することが大切です。

 

観点・海外キッチンのいい点・悪い点

まず国内のメーカーキッチンと比べて、海外キッチンに共通する特徴を挙げてみます。

<良い点>

  • デザインが美しい
  • どのような納まり、レイアウトにも対応ができる
  • 天板材が選べる(マーブル模様の人造大理石や水晶の入ったクオーツ天板など)
  • 海外製のモダンなガスコンロや食洗機が入る

<惜しい点 / 注意しなければならないところ>

  • とにかく高い。(国産オーダー350~800万円くらいだとすると、海外キッチンは1000~2500万円ほどの幅があります。)
  • 同じ金額でもそれぞれこだわりが異なる。
  • 船便なども利用するのでオーダーしてから6ヶ月以上はかかる。

海外キッチンは美しい反面、やはり「時間」と「費用」が問題となってきます。

●船便コストやプランニングfeeが余計に掛かってしまう

海外キッチンは高いです。

それは船便で配送するコスト、海外とのやりとりなど基本コストにいろいろなものが乗っかってくるからです。また国内で取り扱われている海外キッチンは扉一枚から海外で作成して運輸するといったスタイルが基本ですので、そのコーディネートfeeやプランニングにコストと時間が余計に掛かってきます。

●そもそも、サポートや金額設定がよくわからない。

海外キッチンといっても、20ほどのメーカーが現在日本では取り扱いができます。

海外キッチンにはどのような特徴があるのか、その中でもどのキッチンを選んだら良いか、耐久性はどうか?、自身の予算でどのようなキッチンが可能なのか、一般の方にはわかりづらいものです。

概算を出そうにも、リフォームの場合は海外キッチンメーカーと外部リフォーム会社との連携が必須です。パッと概算を出してくれる会社も少ないので、コストの把握は一般のお客様にとってなかなかハードルの高いものであります。

国内(特に東京、一部関西の)海外キッチンに関するメーカー紹介は以下の記事が参考になるかと思うので合わせて参考いただけたら幸いです。

●国内キッチンという選択肢も。

何をポイントとするのかが明確になっていれば、その"ポイントを抑えた上で" わざわざ高い海外キッチンを買わなくても国内のキッチンを使用してお洒落なリフォームは可能です。

ただし、"ポイントを抑えた上で" というのがミソで、国内と海外のキッチンメーカーのそれぞれのよさ、注意点、何ができて何ができないのかを把握することが必要となります。

デザインの幅は限られますが、国内キッチンであれば収納量も海外キッチンより多かったり、納期やコストの面でメリットがあるので、まずはそれぞれの特徴や違いを把握して検討してみてはいかがでしょうか。

またどうしても希望の扉色、また例えばどうしてもメーカーの選択肢にはないー大理石模様のようなー天板を用いたいという場合には、国内で「オーダーキッチン」としてプランニングを行えば、国内のキッチンでもお洒落なリフォームを組み立てることができます。

ちなみに、海外キッチンにしかない良さって?

●細かいディテールの作りが突出しています

この写真は、ある海外キッチンの扉の一部なのですが、扉が丁寧に薄い金属板を組み合わせた作りになっています。正直初めてこれをみたときには、私は衝撃を受けました。

「ここまでやるのか!」と。

ドイツのキッチンメーカーなのですが、ここまで製品強度・そしてデザインに対して考えた上で設計実現しているというこだわりの強いさに脅かされました。日本のメーカーではここまで精密な扉を提供している会社は残念ながらありません。需要と供給のニーズに対してあえて開発されていない、といったほうが正しい言い方かもしれません。日本ではこれほどいいものを作ったとしてもコストがかかりすぎて量をさばける商品ではなく、商品展開自体が現実的ではありません。

この扉はおそらく、現時点で世界一のキッチンの扉だと思います。

少なくとも私は主要な海外キッチンメーカーのショールームを全て網羅していますので、ここまで完璧な仕事をしているキッチンメーカーは他にございませんし、一方で納得の金額にもなっております。

 

ちなみに下の引き出しを見てみてください。

残念ながら国内の格安キッチンの引き出しの金具には、このように耐久性などについても疑問の残る簡素なレールが採用されていることも少なからずあります。

どういう理由でこのレールを採用しているのか、、、コストであることは明らかですが、キッチンを提供する側としてはあまり褒めたではないですね。。

海外キッチンデザイン性ではどうなの?

●海外キッチンと国内キッチンの見分けがつきますか?

以下のキッチンをご覧ください。

どれか海外キッチンで、どれが国内のセミオーダーキッチンかわかりましたか??

実はいくつかはセミオーダーですらなく、国内メーカーの普及品キッチンになります。デザインだけ見れば、実はコーディネートによって非常にコスパよくキッチンを選定することも可能です。

●いろいろなキッチンを取り扱うからこそ見えてくるものがあります。

海外キッチンの良さを知った上で、よりいい物を提供できるように私どもでは国内システムキッチン、国内オーダーキッチンと合わせて海外キッチンをわざわざ取扱っております。

一方で、海外キッチンのデメリット(価格や納期等)を補うために、 デザインや収納の工夫を実現するために、いくつかのセミオーダーキッチンを取り扱っております。

国内メーカーキッチンの全てを知り尽くし比較していることで、真似のできないコーディネートが提案できるのはとても楽しいことです。

●ちなみに…

ちなみに、よく聞かれるのは、「イケアのキッチン」ってどうなの?という質問。

これに応えるとするならば、ご自身で選定から組み立て取り付けまでできるのであれば見た目がおしゃれなキッチンを割とお安く組めるかもしれませんが、そもそもがお客様によるプランニング、組み立て費用なども含まれておりませんので、"安くてお洒落"だけで選ぶには注意が必要です。

でも、可愛らしいキッチンが魅力ですよね。

詳しくはまた別の機会に解説させていただきますが、"高級キッチン、耐久性のある精度のでたキッチン"を求めるのであれば少し違うかもしれませんね。

海外キッチンを選ぶにあたって

いかがでしょうか、おすすめの海外キッチンメーカーの説明は長くなるので次回にまわさせていただきましたが、海外のキッチンを何を視点に選んだら良いか、なんとなくは伝わったでしょうか。

おしゃれで機能的なキッチンリフォームを希望の予算で実現する、どんなキッチンを選んだら良いか、輸入キッチンと国産キッチンの違いって?など。お客様のお宅のキッチンリフォームではどんな間取りが可能なのか?プロの経験から解説しております。