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種類・特徴| 国内メーカーシステムキッチンまとめ [2024更新版]

選び方 ~ 希望予算で理想のキッチンリフォームを叶えるために

2024年2月5日

種類・特徴| 国内メーカーシステムキッチンまとめ [2024更新版]

こんにちは、デザインキッチン東京のイシハラです。

今回は、国内で取り扱われている主要大手のシステムキッチンメーカーの紹介とそれぞれの特徴を紹介してゆきます。

クリナップやリクシルなど、おそらくコマーシャルなどで一度は聞いたことのあるシステムキッチンのメーカーかと思いますが、各会社のセールスポイントやデザインの違いをここでもう一度おさらいしてみましょう。

 

 

主要国内システムキッチンメーカーリスト

国内では主に以下のメーカーキッチンが存在します。

 

  • リクシル(旧サンウェーブ)
  • パナソニック
  • クリナップ
  • トクラス(旧ヤマハ)
  • TOTO
  • タカラスタンダード など

 

今回はこれらのキッチンの特徴をさらっと比較してゆきたいと思います。

 

デザインについては他の項目で語るため、極力これらメーカーを並列に並べたときの、"各社の売り"ということにフォーカスして書いて行こうと思います。

 

 

1. リクシルのシステムキッチン

2019年の情報では、住宅設備建材メーカーの売り上げ上位はパナソニックとLIXILの2強とのことですが、そのうちリクシルは元々がサンウェーブというキッチンの会社を併合したため、かなりキッチンの開発についてはこだわりのある作りとなっています。

 

●リクシルキッチンの売りは"収納力"と"使い勝手"

 

他社と比べて、特に抜きん出て評価できるのが、”収納"に対する考え方です。

 

 

斜めに開く「らくパッと収納」は、永く使ううえで、また毎日使うということから「如何に少ない力で」「小さな動作で」家事ができるかということについて考え尽くされています。

 

また、スライドストッカーについては、引き出しを軽く押すと手前に倒れる収納がついており、調理中手を汚さずに道具を取り出せるように工夫がされています。

リクシルのこれら機種のコンセプトとして、どうやら「道具を立てて収納する」といったことが衛生・機能性・人間工学的にポイントになっているようです。

 

 

●惜しい点:天板の厚さ

一つだけ、もうちょっとこうあったら嬉しいな、という点は「天板の薄さの見え方」です。

トクラスの商品やTOTOの商品、もしくは輸入キッチンなどのキッチンはその辺りのデザインがすっきりとしていて美しいです。

↓参考:トクラスのキッチン・ベリー_天板が薄くてすっきりしたデザイン。写真はフラットオープン、扉はNシリーズミディアムチークのロングバー取手

 

↓リクシルのキッチンでもセラミックトップは見つけがスリムに。家具としての一体感が特徴。参考:リクシルリシェルSIのセラミックトップ:バサルトブラック。

とはいえ、それ以上に収納が素晴らしく、他社や輸入キッチンでも叶えられない使いやすさがあります。

 

 

2.パナソニックのシステムキッチン

●パナソニックキッチンの売りは美しい天板と背面収納、そしてレイアウトの選択肢の豊富さ

 

天板がパナソニックにだけしかない硬度9Hの透明感の高い人造大理石。天然の雲母を配合した天然石のキラメキは他社にはない美しさを演出しています。

 

見ての通り、背面収納も非常にすっきり、家具のように納まり、さすが2020年にモデルが追加されただけあってモダンヨーロピアンな印象を受けます。(画像は背面の電子レンジなどが見えてますが、これ、両サイドにスモークガラスの扉が入っており、使用しない時は扉を閉めて隠しておけるといった仕様になっています)。

 

●惜しい点:いいデザインはいいお値段。。。

上記のようなキッチンはいづれもパナソニックの中でも最上位グレードに位置しているので、他社の最上位グレードと比べても結構なお値段になってきます。

また、収納は下位グレードとそれほど変わらないので、この辺りをもう少し、「高いなら高いなりの」扉面材や引き出しの仕様の選択肢があっても嬉しいものかと思います。

 

 

 

 

3.クリナップのシステムキッチン

●エントリーモデルから選択できるデザイン「扉柄」と上位機種のステンレス天板

クリナップのキッチンは上の2つのメーカーにはない「扉柄」が特徴です。

標準的なホワイト、ブラックがあり、また一方で、木目や石目柄に特徴を持たせているようです。

エントリーモデルからこのような色が選べるのはクリナップだけですので、費用を抑えて見栄えを出したい、という場合には良い選択肢かもしれませんね。

↓また壁づけの場合に、「手動で」下ろすことのできる目隠し収納があるのもこのメーカーの特徴です。参考:クリナップ_ラクエラのハンドムーブ収納.

●クリナップの中でも最上位グレード「セントロ」はさすがにカッコいい。。。

↑カタログ表紙。見ての通り、デザインへの強いこだわりが感じ取れます。

自動オープンの扉など、使い勝手を含め、ため息が出るような美しさ。美しさで言ったら日本のキッチンメーカーで一番美しいコーディネートができるのではないかと思うぐらいです。

 

 

●ただし、やはりお高い。。。

ため息が出るほど美しいキッチンですが、アイランド+背面収納でおおよそ400万円後半から1000万円くらいまでの最高級キッチンとなっております。(また、収納に関しては、プラスチックのパーツが使われていたりなど、海外最上位グレードが金具でできている点を考えると、その辺りはコストダウンを図っているようです。)

 

 

●セントロのエントリーモデルは150万円〜

セントロでも、壁づけのエントリーモデルは150万円からの設定があり、特徴としてはやはり美しいステンレストップです。

↑フラットになる作業天板や、

 

↓ヘアラインやバイブレーションまで選べるエッジの効いたステンレストップはやはりステンレスが売りのクリナップだけあって美しいです。

 

 

 

●クリナップ、イタリアのキッチンブランド・バルクッチーネ社の日本での取り扱いの独占取引契約

クリナップはイタリアのキッチン、バルクッチーネのキッチンも取り扱いがあります。こちらもお値段はセントロの最上位グレード相当ですが、国内にはない独特のデザインキッチンとなっております。

 

 

 

4.トクラスのシステムキッチン

●シンプルながらもトータルバランスの良いブランド、というイメージです。

トクラスも近年(2018年あたりから)非常に海外のキッチンを意識したデザインになっており、木目の美しい家具のような扉柄や薄いカウンターなど、デザインにこだわりを感じられます。

↓10年間メンテナンスフリーの独自開発のフードが魅力です。(アイランドタイプ用だと、ちょっと大きいのが気になります)。

 

●惜しい点:シンプルがゆえ…

割と収納も普通で、これからさらによくなってゆくのか目を見張るところです、背面収納なども、金具一つとっても「指との干渉」「繰り返し使用した際の経年変化」に他社との差を感じてしまう箇所があります。

 

 

 

5.TOTOのシステムキッチン

●スリムな天板と除菌水(機能)

TOTOのキッチンはシンク周りの除菌にこだわる方にいいかもしれません。天板もスリムで美しい形状となっております。

 

 

 

 

6.タカラスタンダードのシステムキッチン

●クオーツストーン天板の標準取り扱いがある

タカラのキッチンは、クオーツストーン(水晶)の含有量が多いキッチン天板が特徴です。クオーツ天板自体、国内の他のシステムキッチンメーカーではあまり取り扱いがないため、それが気に入って選ばれるお客様もいらっしゃいます。

↑厚めのサイドパネルを使ったデザインも特徴です。

↓タカラはホーローが売りなので、基本的には扉もホーローです。キレイが続くという主婦の目線から、この点を気に入って採用される方も少なくないようです。

●セミオーダーキッチンならクオーツストーン天板も作成可能

タカラの天板は気に入っているのだけれども、扉にもっとデザイン性が欲しいというお客様には、オーダーで作成することもできますので、ぜひ私どもまでご連絡ください。

 

●独特の価格設定に注意

タカラスタンダードのの商品は、他社と比べて定価が安いのが特徴です。

ただし、メーカーキッチンは値引きがあってのものですし、値引き後の価格でそれぞれ比較すると、他社メーカーと同じような価格になることが多いです。

またその独自の価格提起に方法によって、とり使う工務店の利益が少ないため、基本的にはおすすめを毛嫌いされるメーカーです。



 

いかがでしたでしょうか

 

今回は、クリナップやリクシルなど、各会社のセールスポイントやデザインの違いを見てまいりました。

 

お好みのキッチンはありましたでしょうか?

 

●A社の天板はいいけど、収納力はB社の方がいいな、、、C社のあの機能もいいな。。

お施主様とヒアリングをしていると、大体の迷われるポイントは「メーカーをまたいで魅力的な機能やデザインが散らばっている」ということのようです。

しかしながら、(食洗機やガスコンロを除いて)水栓やキッチンの天板などは、そのキッチンメーカーでのセットでしかお出しできないことがほとんどです。

 

●どう選んだら良いの?

ではどのように選んだら良いかというと、お勧めなのは以下のような手順かと思います。

 

  1. ショールームにいって実物を見る
  2. 機能を重視するのか、デザインを重要視するのかを決める
  3. その上でデザインを妥協せずに取りまとめてゆく

 

決して安い買い物ではないですし、使いようによっては20年30年使ってゆくものです、俯瞰的な視点と、トキメキをバランスよくコーディネートしてゆく必要があります。

(そのうえで、システムキッチンがいいのか、それともセミオーダーで少し時間をかけてキッチンを作ってゆく方が良いのか、どういうレイアウトがいいか、いくらを目安とすればいいのか、専門家と相談してゆくのが良いでしょう。)

 

ぜひ、皆様のキッチンを検討する際の参考となれば幸いです。

 

- デザインキッチンTOKYO 代表 石原

 

 

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